阪急今津線は宝塚から西宮北口を経て今津に至る路線ですが、現在は西宮北口で線路が分断されていて、宝塚~西宮北口間と西宮北口~今津間とで運転形態が分かれています。今回は通称「今津南線」とも呼ばれる後者の区間を取り上げます。
今津線は宝塚西宮線として計画されていた路線で、1921(大正10)年9月2日に単線運転を開始し、翌1922(大正11)年4月1日に複線開業、1926(大正15)年12月18日に西宮北口から今津までの通称「今津南線」が延伸されて全線開業しました。
現在この「今津南線」で見られる土木構造物は以下の6種類あります。
①コンクリートラーメン高架橋
②跨線橋
③鋼製高架橋
④高架駅
⑤鋼製架道橋
⑥築堤(土塁)
これらは一般的な鉄道の高架線を構成する要素そのものであり、それを1.6キロという短い区間でまとめて見ることができる「今津南線」は稀有な路線であると言えます。
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